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やりたい仕事をやるべきか、親が望む企業に就職するべきか悩んでます #白熱相談教室

お悩み01

※本記事は7月に募集を行なった「氣志團にTwitterで悩みを相談してみないか?特別企画「白熱相談教室」」の第一回目の回答記事です。

#白熱相談教室 に届いたお悩み

現在就活中です。本当に自分がやりたい仕事に着くか、親が望んでるような企業に着くかで悩んでます…自分の人生なのに決めれません。翔やんならどうしますか? #白熱相談教室(フウカさん)
https://twitter.com/nakayosiinami/status/885014575049060356

マジになるのはツラいこと。好きなことを仕事にするなら覚悟が必要

まず、この白熱相談教室に相談してくれてありがとう。こんな胡散臭い男だけど、なるべく頑張ってお答えするんで、こちらこそ夜露死苦!

さてさて、将来のこと。みんな悩むところですな。ちなみに俺の場合は、「東京に住みたい! 好きなことして生きたい! 絶対に夢を叶えたい!」という、思いっきり田舎者根性丸出しで上京してきた人間なもので……(笑)。

あの頃は怖いぐらい迷いがなくて。今振り返ればそこが怖いわ。

だって、迷いがないって……おかしくない? 今会ったら「君、己信じ過ぎ〜!」って言いたいもん。それなのに「自分の気持ちを押し殺して生きて行く……?そんなもん死んだほうがマシだろー!」とか反論して来そうな男でしたよ。

おそらく修造先生ばりの熱量で生きていた若き日。だけど、そんな綾小路青年もね、これまで様々な経験をしてきたものですから。今だったらこの生き方は人にオススメしませんなぁ(笑)。

なぜなら、本当にやりたいことって、仕事にすると面白くなくなってしまったりする場合もあるんだよね。自分の一番好きなことを仕事にすると逃げ場がなくなるし、潰しも効かない。

何事も結果。言い訳は許されない。さらには温度差の違いで仲間と確執が生まれたり、ビジネスと理想の狭間で苦しんだり。

結局のところ、覚悟を持つことじゃないかなと。本気になればなるほど、辛いことや苦しいことの方が多いから。恋愛と一緒。マジになればなるほど、自分の気持ちを押し付けてしまうし、同等の想いを求めてしまう。

思い通りにいかないと落胆したり、上手くいかないことが続くと逃げ出したくなるし、時に死にたくなる。そう考えると、必ずしも好きなことを仕事にすることが幸せとは限らないんだ。

「やりたいことのために別の仕事をする」という考えもある

もしかしたら、自分が本当に好きなことは「趣味」ぐらいにしておくほうが幸せなのかもしれない。

我々みたいな古い体質のミュージシャンは「音楽で食っていく」という思いが強いからこそ、時に殺伐とした気分になったりもするわけだけれど、むしろイマドキは、本業は別にあって、趣味ぐらいの距離感で音楽を楽しんでいる人の方が成功する場合も往々にしてあるわけで。

心に余裕やゆとりを持っていることが、好きなことを好きでい続けられるために一番必要なんだよね、きっと。これ、今の俺に置き換えると何になるだろう?

……そうか。例えば、山歩きだったりランニングだったり海外旅行が趣味で、たまーにお仕事になったりもするのだけど、確かにそっちの方が音楽よりのびのび出来て楽しいもんなぁ。

嗚呼! メインの仕事、逆にしておくべきだったわ!

つーわけで、2番目、3番目くらいに好きなことをお仕事にするのがちょうどいいのかも知れない。

本当にやりたいことを職業にしなくてはならない理由なんて一切なくて、「やりたいことをやるために、別の仕事をする」という考え方もあるから。

たまにイヤになっちゃっても「一番好きな事のために!」って思えば、乗り越えられたりもするもんね。何せ、この境地に達したアイドルの追っかけの方々とか、実は仕事バリバリ出来たりしますからね。

また、親御さんが望んでいる企業があるのであれば、そこをみっちり調べてみるのも面白いかもね。

ご両親が君に求めていることや願っていることが見えてくるだろうし、もしかしたらそれによって新しい選択肢が増えるのかも知れないし。

って言うか、何にせよ親が望んでいる企業に就職するというのは相当ハードル高そうなので、どちらにしてもちゃんと調べなきゃダメか(笑)。

君の人生はきみだけのもの

まぁ、他人事だと思って好き勝手言いましたが、果たして少しぐらいは参考になったのでしょうか?

結局のところ、自分の経験の中で感じたことをアドバイスするぐらいしか出来ないものでして。

でもおそらく君のご両親は少し違うんじゃないかな。単純に、自分達がして来たような余計な苦労を君にして欲しくないのかも。

可愛い我が子が大変な思いをするよりも、近場の優良な企業で安心して暮らして欲しい、それが親心ってやつですから。

だけど、それでも君にやりたいことがあるなら、しっかりと膝付き合わせて話してみるといい。

君の人生は君だけのもの。きっと応援してくれるはずです。仮に反対されても、本当にやりたいことなら苦にならない。

……つーか、ここまで話して来てナンだけど、ぶっちゃけそんなに悩まなくてもいいんじゃね?

「神様の言うとおり〜♪」ぐらいで選んでしまえば。で、違ったら次。それも違ったらまた次。いやマジで。若いんだから大丈夫でしょ。いっぱい遊んで、いっぱい勉強して、思いっきり青春を謳歌してくれたまえ!

どうしても決まらなかったらピースボートとかじゃね? んで、また君が30歳ぐらいの時に悩みが出来たらまた聞くよ! じゃあそろそろ集会があるんで行くわ! じゃあね!

■綾小路翔も走るJALホノルルマラソンの「氣志團應援團特設サイト」はこちらから