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5.ハワイアンジュエリーのオーダー、6つの手順
ハワイアンジュエリーはサイズ・色・形だけでなく、デザインや彫りのメッセージなどのさまざまな項目におけるカスタマイズができます。
そのため、既製品だけではなく、セミオーダーやフルオーダーを選択することも可能。
特に結婚指輪はフルオーダーメイドでご購入いただくのがおすすめです。
自分の希望に合ったリングになるように、納得がいくまでこだわりましょう。
オーダーする内容は大きく分けて以下の4項目です。
- 金属の種類
- リングの形状
- デザイン
- オプション
フルオーダーの方はもちろん、セミオーダーや既製品を購入する場合にも商品選びの参考になるのでぜひご覧ください。
1.金属の種類を決める
一番はじめに金属の種類を決めます。
結婚指輪、とくにハワイアンジュエリーでよく用いられる3種類の金属の特徴を解説します。
1-1.プラチナ
結婚指輪に用いられることの多いプラチナ。プラチナは白金(はっきん)とも呼ばれるように、白みがかった色の金属です。
金属自体がとても丈夫で変形や変色に強く、宝石の固定もしやすいためジュエリー向きといわれています。
プラチナの持つ美しい色合いが純粋さを表すとされているため、一生の愛を誓う結婚指輪に最適なのです。
1-2.18金・14金
18金は純度が75%、14金は58%の金のことをいいます。
純度が99.99%の金は24金(純金)と呼ばれますが、柔らかすぎて変形が心配されるため彫りを施すハワイアンジュエリーには14金を用いるのが一般的です。
金もプラチナと同様に変色しにくい素材でありながら、手元を華やかに見せることができます。ファッションとして楽しみたい方や個性を出したい方に人気の素材です。
また、定番の「イエローゴールド」以外にも、「ホワイトゴールド」や「ピンクゴールド」といった色も選ぶことができます。
1-3.シルバー925
シルバーはプラチナやゴールドと比べると安価な価格帯で手に入れることができる金属です。
金属そのものが安価なので、その分デザインに個性を出して楽しむことができます。
変色しやすい素材のためこまめなメンテナンスは必要ですが、ハワイアンジュエリーにもよく使用される定番の素材です。
2.リングの形状を決める
金属の種類を決めたあとは、リングの形状を決めていきます。
形状は2種類で好みが分かれるポイントなので、イメージに合わせてお選びください。
2-1.シンプルなフラットタイプ
フラットタイプのリングは別名“平打ちリング”とも呼ばれる、シンプルな形状のリングです。
シャープな印象を与えるので、スマートさや格好よさを表現したい方にはぴったり。
結婚指輪の際には男性側が選ぶことが多いリングです。
2-2.可愛らしさを持ったバレルタイプ
バレルタイプのリングは別名“甲丸リング”と呼ばれる、丸みを帯びたリングです。
バレル(樽)をイメージしてデザインされており、柔らかく可愛らしい印象を与えます。
フラットタイプとは対象的に、女性が選ぶことの多い形状です。
3.リングの幅と厚みを決める
リングの幅や厚みは、好みよにって大きく左右されます。
ブランドによって異なりますが、リング幅は3mm〜10mm、厚みは1mm〜2mmの中で選ぶ場合が多いです。
イメージやフィット感などを考慮して選ぶ必要があるので、実際に試着してから決めるようにしましょう。
4.リングのデザインを決める
次はハワイアンジュエリーの一番の特徴であるデザインを決めていきます。
オーダーの場合、ハワイアンジュエリーに施されているデザインはすべて職人による手彫り。
ハワイに由来する自然のモチーフを彫ってもらえるので、気に入ったデザインを選んでください。
詳しいモチーフについては、当記事の1ページ目で解説しています。
5.サイドカットのデザインを決める
次にリングのエッジのカットデザインを決めます。
ブランドによって名称やカットの種類には差がありますが、多くの場合は4〜6種類から選ぶことができます。
例をあげると、以下のような種類があります。
- 切りっぱなしで何も加工をしない「ノンエッジ」(画像・一番左)
- リングのフチに細かいデザインを施す「ダイアモンドカット」(左から3番目)
- デザインに沿ってエッジをカットする「カットアウト」(一番右)
サイドカットで同じデザインのリングも雰囲気がガラリと変わるので、好みに合わせて選んでください。
オプションで側面彫りも可能
さらに、フラット(平打ち)リングの場合は、リングの側面にもデザインを施すオプションもあります。
グッとおしゃれな印象に変わるので、気になる方はこちらもご検討ください。
6.刻印するメッセージを決める
最後に、ジュエリーに刻印するメッセージを決めます。
- パートナーの名前
- 一文のメッセージ
- 好きなハワイ語
- モチーフをワンポイントに
など、いろいろとバリエーションが選べるので、パートナーと相談しながら内容を決めてください。
6.自宅でもできるメンテナンス方法
購入したら、とりあえず一安心……ですが、長くきれいに使っていくためには「日常のメンテナンス」が大切です。
身に着けるだけではなく、メンテナンスを丁寧にすることで、より長く美しく保つことができます。
ここからは、購入後に役立つメンテナンス方法をご紹介します。
効果的なデイリーメンテナンス:乾拭き
自分でもできる毎日のメンテナンスは、柔らかい布での乾拭きです。
大きな汚れでない限り、こまめな乾拭きで綺麗な状態を保つことができます。
ただし、ティッシュは小さな繊維で傷をつけてしまう恐れがあるため乾拭きには使用しないでください。店舗でもらえたり購入できるジュエリー用の布を利用することがおすすめです。
また、温泉に入るときには黒ずみを防ぐためにジュエリーを外すといった、こまめな心遣いも必要となります。
素材によってメンテナンス方法は異なる
ハワイアンジュエリーで人気のプラチナ・ゴールド・シルバーは、素材ごとに細かなメンテナンス方法が異なります。
素材ごとに洗浄液を購入することもできます。ただし、浸けすぎると逆に変色することもあるので、取り扱いには注意が必要です。
- プラチナ:中性洗剤を溶かしたぬるま湯でこすり洗い
- ゴールド:中性洗剤を溶かしたぬるま湯で手洗い
- シルバー:中性洗剤や歯磨き粉を用いて手洗い
ゴールドやシルバーも汚れが落ちない場合は歯ブラシでこすり洗いを行ないますが、くれぐれも傷をつけないように丁寧に洗うことを心がけてください。
また、メンテナンス方法について疑問が生じた場合には、購入した店舗で確認するのがよいでしょう。
サイズ直し・彫り直しは必ず店舗へ持ち込みを
長年ジュエリーを着けていると、サイズが変わる、彫りが黒ずむといった、自分ではどうしようもできないトラブルが発生することもあります。
そういった場合には無理に自分でなんとかしようとせず、購入店舗へと足を運ぶようにしましょう。
価格は異なりますが、店舗ではサイズ直し・彫り直し・宝石の留め直しなど、さまざまなサポートを行なってもらえます。
購入後も上手にお店を活用してくださいね。
7.まとめ
ハワイアンジュエリーについて盛りだくさんの内容でお届けしましたが、いかがでしたか。
購入前の基礎知識・イメージ作りとしてお役に立てれば幸いです。
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最後にひとつ豆知識をご紹介します。
私たちもよく耳にし、馴染みの深いハワイアンジュエリーという名前ですが、じつはこの名前は正式名称ではありません。
正式には、「ハワイアン・エアルーム・ジュエリー」といいます。
「エアルーム(heirloom)」という言葉は、英語では「家宝」や「先祖代々から受け継がれてきた宝」という意味を持っています。
ハワイアンジュエリーの歴史は今から遡ること150年以上前の19世紀ごろ。
当時、ハワイ王朝8代女王であったリリウオカラニは、親交が深かった英国女王ヴィクトリアの最愛の夫・アルバート王子の死を深く悲しみます。
その際に、ある文字が刻まれたブレスレットを生涯肌身離さず持ち続けました。
刻まれていた文字は、ハワイ語で「永遠の思い出(ホオマナオ・マウ)」。
これ以降、ハワイではジュエリーに言葉や土地の自然を刻むという文化が浸透し、現在まで多くの方々に愛されるようになりました。
つまり、ハワイアンジュエリーとは人と自然への愛が込められた、ハワイの方々にとってはなくてはならない伝統なのです。
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パートナーとの愛を誓う結婚指輪は、ぜひ想いのこもったハワイアンジュエリーを検討してみてはいかがでしょうか。
この記事が、みなさまにとって参考になれば幸いです。