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ハワイの美しさはどう写真に収める?古性のちさんに学ぶ綺麗な世界の“切り取り方”


女子旅に人気の旅行先、ハワイ。
楽天トラベルが発表している女子旅の行き先ランキングでは、アジア圏の韓国や台湾に次いで3位にランクインしており、その人気の高さがうかがえます。

そんな“ハワイ女子旅”の人気のポイントといえば、美しい海や優雅なホテル、おしゃれなカフェや鮮やかなスイーツ……流行語にもノミネートされた“インスタ映え”がキーワードになっています。

インスタ映え、つまりはフォトジェニックな写真を求めて多くの方はハワイを訪れるようです。

ノースショア・バンザイパイプラインの自然を切り取ったこちらの写真。
波の勢いや流れを感じさせる、壮大さのあるショットです。

 

⁑NAPO⁑さん(@merci.napo)がシェアした投稿

日常を切り取ってもおしゃれなハワイ。この写真はハワイで人気のカフェ「ARVO(アーヴォ)」での1枚。おしゃれな店内とSNS映え確実のメニューが豊富です。

ハワイの美しい海を活かしたショット。
差し込む太陽の光とゆったりと浮かぶ人の姿がとても芸術的です。気泡も美しいですね……。

このように、美しい風景やカフェなど魅力あふれるハワイ。
しかし、ただ単に「風景が綺麗」「カフェがかわいい」からといって何も意識することなくシャッターを押すだけでは、変わり映えのしない写真になってしまうのではないでしょうか。

「フォトジェニックであるためには、なにかコツがあるのでは……?」

そこで、“フォトジェニック”をキーワードに世界中を旅するライター・古性のちさんに、フォトジェニックな写真を撮るためのコツや、さらには旅に出ようと思ったきっかけを伺ってきました。

古性 のち
1989年生まれ。Webデザイナー兼ライター。美容師からITの世界へ転職。株式会社LIGを退職後、2016年8月よりフリーランスとして独立。「世界中のかわいいを切り取る」をテーマに、2016年6月〜2017年1月まで、世界一周の旅に出かけていました。
Twitter:@nocci_84

フォトジェニックな写真のコツは、ストーリーを意識すること

「私よりも写真が上手な方や写真のプロは、ほかにもたくさんいるんです。
だから、わたしは写真1枚1枚にストーリーを持たせることを大切にしています」

テクニックや方法論ではなく、写真を撮影するに至った背景を大切にしていると語る古性さん。

「写真を撮影する前から、“どんな人が”・“どの場所で”・“どうして撮影したのか”をイメージしています。

たとえば目の前に一杯の飲み物があったとしても、それをただ綺麗に撮影するだけじゃなくてどんな経緯で撮影するに至ったのかを考えるんです。“誰が飲んでいるのかな?”とか“どうしてこの飲み物を飲むのかな?”とか。

SNSでの見栄えの世界観の統一はもちろん意識していますが、あくまでも最初はストーリーから考えます」

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綺麗な写真を撮るコツは、なにもテクニックばかりに縛られるものではないようです。
ちなみに、撮影した写真をSNSで投稿するのにはちょっとしたポイントがあるのだそうです。

「SNSでの世界観を統一するために“彩度”を意識するようにしています。
撮影する写真は、温かい写真と冷たい写真とに分かれるので、トーンを意識して投稿していますね。

また、写真の加工はVSCOというアプリで。いくつかのフィルターを使い分けながらトーンを合わせています」

“学校が苦手だった”女性が旅に出るまで

昨年、17ヶ国を旅して巡ったという古性さん。“旅をしながら仕事をする”というライフスタイルを実現し、現在も日本や世界を行き来しながら働いています。

「高校生の頃から旅に出たかった」と語る、古性さんと旅とのつながりを伺いました。

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ーー 以前、いくつかのインタビューで「高校生の頃から旅に出たいと思っていた」と語られていました。
まだ10代半ばの世代で“旅に出たい”と強い意思を持つ人はそう多くないと思うのですが、きっかけはどのようなことだったのでしょうか?

きっかけは、世界中を飛び回る自由人・高橋歩さんのある一冊の本でした。

よく本屋さんって一つのジャンルだけを集めた特設コーナーとかを作ったりしますよね。高校生のとき、たまたま行った本屋さんにそれがあったんです。

“トラベル特集”と題していろいろな旅の本が並んでいて、その中からたまたま手に取ったのが高橋歩さんの『LOVE&FREE―世界の路上に落ちていた言葉』という本でした。

ーー たまたま手にした本がきっかけに……。よほど本の内容が衝撃的だったということでしょうか?

わたしの周りにいた大人が今まで教えてくれなかった世界が本の中にはありました。

それまでは、学校の延長線で会社に通って、所属は学校から企業に変わる……それが大人だと思っていたんです。でも、その本の中にはそんな大人は出てこなくて。

もともと、幼稚園の頃から“組織”と呼ばれるものが苦手だったんです。小・中・高と年齢を重ねるにつれて「学校に行きたくない」という気持ちが強くなりました。

ただ、わたしの通っていた高校は普通の高校とは違って単位制だったので、決められたカリキュラムに従うのではなく自分で授業を組まないといけない。つまり、入学してすぐから自分の進む道を考える必要があったんです。

ーー 一見、羨ましいようにも思えます。
後々、ふと気がついて「自分は何がしたいのだろう?」と思う人の話も耳にするので。

そもそも組織っていうものが苦手なのに、その上将来まで考えなくてはならないのかとモヤモヤする気持ちがありました。

学校も苦手なのだから、その先にある会社員もできないだろうと思って将来にはすごく悩んでいましたね。だんだん学校に行かなくなったのも、ちょうどこの頃でした。

そんな中で先ほどの高橋歩さんの本に出会ったんです。

ーー それが「旅に出たい!」のきっかけだったのですね。
ただ、高校生で旅に出るといっても、さまざまな弊害がありそうです。

「今すぐ行きたい!」とは思ったものの、まずお金がなかったので貯める方法を考えました。そこでタイミング良く見つけたのが“ピースボート”という世界一周をするクルーズ船。

これしかないと思って、まずボランティアスタッフとして雇ってもらいました。

ーー “ピースボート”って、居酒屋さんのお手洗いでよく見かけるあのポスターの……

そうそう、それです。
当時、あのポスターってボランティアスタッフが1枚1枚お店を回りながら貼っていたんです。今はどんな制度になっているかわかりませんが、貼った枚数だけ収入をもらえるという制度で。

その収入をコツコツ貯めて、旅に出られるだけのお金が貯まったら出発しようと思っていました。

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ーー 高校生でそこまでのフットワークの軽さがあるのはすごいことですよね。
では、悩まれていた進路も“旅に出る”で決まったのでしょうか?

本当はそうしたかったのですが、なかなかスムーズにはいきませんでした。
高校って、進路を決めるときに担任の先生と二者面談をしますよね。
そこで先生に向かって「ピースボートに乗ります」って言いました。

でも、先生からしたら相当驚いたらしく。
普段なかなか学校にも顔を出さない生徒が、突然「世界一周をする」と言いだすのですから。

結局、二者面談から母親も同席した三者面談になりました。

ーー え!? 親御さんにはそれまで話をされていなかったんですか?

そうですね、両親はとても真面目な性格だったこともあったのでそれまで一切この話はしませんでした。すごく驚いていましたよ。

でも、世界一周に出たいという意思を話すと理解はしてくれました。

「話はわかった。ただし、社会人を経験するか、手に職を付けてから行きなさい」と諭されて。将来のことを心配した上での言葉だったのだと思います。

そこで、思いついたのが“美容師”という職業でした。

ーー 旅とはあまり関係がないようにも思えますが、なぜ美容師を選択したのでしょうか?

高校時代に仲が良かった友人の影響です。

隣のクラスにいた友人が親御さんの跡を継ぐために美容学校に進むと聞いて、美容師ならハサミひとつで世界を巡れるし、手に職も付くので「これだ!」と(笑)

その後は、美容学校を卒業したらすぐに旅に出たいとも思っていましたが、学校で得られるのは美容師免許のみで実践的なスキルではありません。

そこで、美容師としてのキャリアを積むために美容室に就職してスキルを身につけることにしました。

ーー 美容師の道は非常に過酷だと聞きます。苦労されたことも多かったのではないでしょうか?

学校のように休み時間があるわけではないし、とにかく働き通しで大変でした。

しかも、美容師って大抵の場合は下積みを5年間経験しないとスタイリストとしては店に立たせてもらえないんです。「これは難しいぞ……」と思って、ハサミに変わるものを探して、パソコンにたどりつきました。

1年間学校に通ってWebデザイナーとして就職して、個人で仕事をもらうためにポートフォリオ(作品集)をつくる感覚で働いて。

その後、実力は付いてきたのですが個人でブランディングをできる環境に入りたいと思ったので、25歳のときにLIGという会社に転職をしました。

Webデザイナーとして入社したのですが、もう一つ武器を持ちたかったので社内転職をしてWebライターに……という経歴です。

ーー その後、個人で仕事をもらえるようになった昨年、退職されて世界一周に出発されたのですね。

そうですね。昨年の5月末に退職して6月19日に出発しました。
LIGに入社したときから「世界一周に行きます」って宣言していたので、応援してくれる方も多かったです。

ひとりでも多くのひとの人生に「旅をする選択肢」を増やせたら、旅することばと写真展のはじまり

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ーー 現在は日本を中心にして「写真展」を行われているとのことですが、どんなきっかけで写真展を開催することになったのでしょうか?

世界中を旅しているときに写真をたくさん撮っていたのですが、そのデータが気がついたら5,000枚にものぼっていて。

わたし自身の旅に出るきっかけは高橋歩さんの写真と出会ったことだったので、同じように「写真を見て旅に出たいと感じてくれる人はいないだろうか」と思ったんです。そこから、写真展を開催することにしました。

はじめは今までに巡ってきた国々での開催を考えていたんです。写真展を開催しては次の国、また次の国……って。
でも、写真展って準備も大変ですし、なにより体にも負担が大きいので国内で長いスパンで開催することにしました。

今年の7月に長野から始まり、京都・広島・福岡・沖縄、そして12月に東京へと戻ってくる『旅することばと写真展』。

写真展の公式サイトで古性さんは以下のように綴(つづ)っています。

ただ、目の前にあったものを、わたしの感じた透明感を、すこしでも伝えたく、
世界から少しだけ切り取って、持ち帰ってきただけなんです。
だからこそわたしの写真展というフィルターではなく、
「旅を感じるための場所」そして「自分を透明にするための場所」として、遊びにきていただけたらとても嬉しいです。

インタビューに答えている間も「旅を感じるための場所」として写真展を語る姿が印象的だった古性さん。

“透明感”を感じる写真の数々、繊細な風景を切り取る古性さんの感性に惹かれる方もきっと多いのではないでしょうか。

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(長野で開催された写真展にて)

今回は、旅するWebライター・古性のちさんのライフスタイルと、フォトジェニックな世界の切り取り方をお届けしました。

みなさんの理想とするライフスタイルはどのようなものですか?

もしも、叶えたいと思うライフスタイルがある方は、古性さんのように少しずつ計画を立てて実行してみてはいかがでしょうか。きっと今よりもさらに素敵な毎日を実現させることができるはずです。

そして、フォトジェニックな写真を撮りたい方は、ぜひストーリーを意識しながらこれから写真と向き合ってみてくださいね。

取材・文 / 鈴木しの
写真提供 / のちたびまるで呼吸をするように旅をしていた

旅することばと写真展「まるで呼吸をするように旅をしていた」
 
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日程:2017年12月2日(土)〜3日(日)
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-20-13
   「VACANT」
アクセス:JR線「明治神宮前」駅から徒歩5分
入場料:無料
時間:12月2日(土) 13:00〜20:00
   12月3日(日) 12:00〜17:30
公式サイト:https://noci-tripphoto.jimdo.com/

いかがでしたか?
フォトジェニックな写真を撮影するコツや旅をライフスタイルにするまでのお話などをさまざま伺いました。

「ハワイ旅行でフォトジェニックな写真を撮りたい」という方にとって、少しでも有益な情報がお届けできて入れば幸いです。

本メディアでは、これ以外にもSNS映えするような観光地・食べ物・ショッピングスポットなどを豊富にご紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください。

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