フラ&カルチャー

ハワイに留学中のフラガール・エマ~『カヒコとアウアナ』

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私は小学生の時にフラと出会い、高校を卒業後、現在はオアフ島のカレッジに通っているエマです。

フラに関する情報をどんどんお伝えします。

 

前回はフラの歴史やフラダンスとの違いを紹介しました。

フラはハワイにとって、これからも後世に受け継がれるべき重要な伝統文化です。

実はフラの踊りには二つのスタイルがあります。

第3回の今回は、その二つについて詳しく取り上げたいと思います。

※第1回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/45480/
※第2回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/45906/

カヒコ

まずは、フラ・カヒコ(Kahiko) です。

カヒコとはハワイ語で「古い」「古代の」という意味です。

カヒコは、イプヘケと呼ばれる打楽器のビートをバックに歌うチャントに合わせて踊る「古典フラ」です。

カヒコは神話、伝説、神への讃歌を起源としていて、ハワイの歴史と文化の様々な要素を含んでいます。

昔のカヒコは神や王に捧げる踊りのため、選ばれた男性しか踊ることができませんでした。今は男性も女性も踊ることができますが、男性のカヒコは昔を思わせる力強さを感じます。

衣装は、花柄は使わず、自然物の形か無地が使われます。

昔のハワイの伝統を守り、それを受け継いでいくためにも、生地を染めるときも自然の植物を使うなどの工夫をしています。

神聖な踊りであるため、化粧はほとんどせず、アクセサリーもつけません。

カヒコは、楽器の音や人の響く発声法に合わせて踊るため、神秘的な雰囲気を感じることができます。

アウアナ

続いては、フラ・アウアナ(‘Auana) です。

アウアナとはハワイ語で「漂う、さまよう」「正道を外れた」という意味があります。

古典フラのカヒコと比べて「現代フラ」とも呼ばれており、音楽に合わせて踊ります。

一般的にフラと聞いてイメージするのはこのアウアナでしょう。

使われる曲は、ゆっくりな曲からアップテンポの曲まで様々で、電子楽器やギターが使われるなど、決まりはありません。

衣装は華やかなドレスを着たり、花や植物を身に着けることはもちろん、化粧もバッチリする場合が多いです。

アウアナの曲の歌詞はハワイの土地や場所の紹介であったり、愛する人への思いを書いたものが多いです。

 

今回はフラの「カヒコ」と「アウアナ」を紹介しました。

フラを一つのくくりにしても、踊りの意味やスタイルが違うのです。

フラは古くから受け継がれ、時代を超えて現代まで継承されています。

フラ

次回はフラの男性と女性の踊りの違いについて紹介します。

ハワイに留学中のフラガール・エマ~『カヒコとアウアナ』 和田エマ
新潟県出身、小学1年生でフラを始め、中学校で陸上競技に励み、高校入学と共にフラを再開しました。
高校を卒業し、現在はカピオラニコミュニティカレッジでホスピタリティを専攻しています。旅行や観光業に興味があります。