4月21日日曜日に、マウイマラソン2024が開催され、バーチャルも含めて約1800名のエントリーがありました。
今回の開催は、昨年8月に火事で被災したラハイナの影響もあり紆余曲折がありました。
マウイ島西側最大のリゾート、カアナパリをフィニッシュ地点としてラハイナを含む西側オーシャンフロントのコースを走ることが最大の魅力なのですが、ラハイナの復興がまだまだ簡単には進んでおらず復興作業を担う大型車両を優先するために起こる渋滞などを理由にラハイナ、カアナパリを避けるコースが設定されました。
具体的には、フルマラソンの道路使用許可が取れず急遽今年になってフルマラソンが中止に。
ハーフマラソン、10k、5kの3つのカテゴリーで実施されました。
レース前の金&土曜日にレースナンバーなどを受け取りに行くエキスポ会場と当日のフィニッシュ会場は、マウイのちょうどおへその位置にあるマウイ・トロピカル・プランテーションに代わったためレンタカーを運転しない旅行者には少し不便になりました。
それでも大会主催者がカアナパリリゾートからシャトルバスなどを運航してくれて、リゾートに宿泊している選手も問題なく参加することができました。
ハーフマラソンのスタートは、毎年フルマラソンがスタートするカフルイ空港近くのシュガーミル。
カアナパリ方面に向かって走りますが、海に出る前にUターンして、マウイ・トロピカル・プランテーションでフィニッシュ。
5km、10kmは、マウイ・トロピカル・プランテーション発着でコースが作られました。
今回大会のテーマをラハイナメモリアルランと位置づけ、多くの人がEXPOで受け取った真赤なイベントシャツを着て、ラハイナを思いながら走りました。
大会は、オンラインでの寄付を含めラハイナのコミュニティー、マウイフードバンクに約3万2000ドルの寄付をしました。
今回編集部は、初めて被災したラハイナを訪れる機会をいただきました。
それはラハイナで被災した編集部員の友人が連れて行ってくれたからです。
現在でも被災地は警察やボランティアによって管理され、居住していた(被災した)人でなければエリア内に立ち寄ることはできません。
許可証を提示してエリア内に入るとテレビやニュースなどでみた焼け焦げた家やお店、レストラン、ホテルなどの建物、美しかったバニアンツリーの公園やヨットハーバーなど跡形もありませんでした。
友人は、運よく着の身着のままで家族全員と脱出できたのですが、その時の話や逃げられなかった人たちの話を聞くと本当に恐ろしい状況だったんだと実感しました。
現実を見るとショックを受けることを覚悟して連れて行ってもらいましたが、言葉を失い、胸が本当に引き裂かれる思いでした。
現在でも住宅問題や保証問題などを抱える被災者たちを国、ハワイ州はもとよりたくさんの支援団体、ボランティアがサポートしています。
被災地も徐々にですが、廃棄物が処理され、跡地も更地になりつつあります。
街が再建されるまで10年はかかると言われているラハイナをできるサポートし続け、今後もずっと忘れないことが大切だと思いました。
少し重たい話になってしまいましたが、百聞は一見に如かずで見たまま、感じたままの現状を、是非みなさんとシェアできればと思いました。
来年のマウイマラソンは、2025年4月27日です。
カアナパリリゾートに戻れるかまだ未定ですが、最新情報を是非公式日本語サイトでもチェックしてみてください。
Happy Running!!
日本事務局ウェブサイト:https://www.maui-marathon.jp/