私は小学生の時にフラと出会い、高校を卒業後、現在はオアフ島のカレッジに通っているエマです。
フラに関する情報をどんどんお伝えします。
前回は、女性のワヒネフラと、男性のカネフラについて紹介しました。
第5回目の今回は、フラには欠かせない、あのスカートについて紹介します。
※第1回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/45480/
※第2回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/45906/
※第3回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/46298/
※第4回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/46633/
Contents
パウスカート
まずは名前から紹介します。このスカートは、パウスカート(Pa’u skirt) と呼ばれます。
パウはハワイ語でスカートと言う意味です。そのため、フラの教室では「スカート」を省略して「パウ」と言われることが多いです。
冒頭で「スカートを履いて」と表現しましたが、実はパウは履くものではなく着る、被るものなのです。
前の記事にも書いたように、フラはもともと神に捧げる神聖な踊りでした。
そのため、今でも敬意を込めて頭から被るのが正しい身につけ方とされています。
これは私が中学生の頃の写真です。このように教室ごとに、パウのデザインが決まっていることが多いです。
手作り衣装用パウ
パウは火の女神であるペレの化身であり、彼女は怒りやすかったと言われているため、パウをはいたまま何かを食べたり、そのままトイレに行ったり、家からフラの教室までパウをはいてくることは禁止と言われています。
また、フラの教室では昔から、練習してきた成果や努力が落ちてしまうと言う理由からパウは洗ってはいけないと言われています。
とは言っても何度も練習で使っていると、衛生面的に気になる人もいるので、洗ってはいけないというのはジンクスのようなものだそうです。
この写真は友人が手作りした衣装用のパウです。
練習用のものと違い、スカートの下にフリルが付いているデザインです。
ターンした時にパウがフワッとして、踊りがより大きく、華やかに見えます。
ウエストのゴムの本数
パウの形としては、ウエストにゴムやひもが数本入ったギャザースカートです。
ウエストを引き締めてみせてくれるギャザーたっぷりのパウスカートをはいて躍ることでフラの独特で美しい腰の動きがより強調されます。
ゴムの本数によってスカートの揺れ方は変わってきます。
ゴムの本数が少ないほどパウは大きく揺れますが、本数を増やして、踊っている最中にずり落ちないように固定することも可能です。
この写真のパウは1本のゴムで作られています。それにより、ウエストから大きくパウが広がって、グループで踊る時には一体感があり、まとまって見えます。
今回はフラを踊るには欠かせないパウスカートについて紹介しました。
パウを身に着けることには意味や決まりがあり、作られ方やデザインも様々なのです。
次回は、フラのオリンピックである「メリーモナークフェスティバル」について紹介したいと思います。
和田エマ
新潟県出身、小学1年生でフラを始め、中学校で陸上競技に励み、高校入学と共にフラを再開しました。
高校を卒業し、現在はカピオラニコミュニティカレッジでホスピタリティを専攻しています。旅行や観光業に興味があります。