私は小学生の時にフラと出会い、高校を卒業後、現在はオアフ島のカレッジに通っているエマです。
フラに関する情報をどんどんお伝えします。
前回は、フラを踊る際に大切なパウについて紹介しました。
第6回目の今回は、フラのオリンピックとも言われるあのビッグイベントについて紹介します。
※第1回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/45480/
※第2回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/45906/
※第3回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/46298/
※第4回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/46633/
※第5回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/46736/
フラダンサーの誰もが憧れる舞台であり、出られなくとも一度は観に行きたいと思うのが「メリーモナークフェスティバル」です。
毎年4月に、ハワイ島のヒロという場所で1週間にわたって開催されるフラの祭典です。
1960年に津波に襲われたヒロの町への復興の願いや、観光誘致を目的としてこの祭りが始まったことから、場所は変わらず毎年ヒロで開催されています。
この写真は、ヒロのバニヤンドライブという海沿いの道路に、フェスティバル開催期間中に出現する看板です。
このイベントは、1964年にジョージ・ナオペという男性によって創設されました。
彼は、ハワイの伝統文化フラの古典を次世代に伝え、さらに海外にフラを広めたフラを語るには欠かせない人物です。
また、メリーモナークと聞くと、メリーという言葉からクリスマス?と連想する人もいるかもしれませんが、キリスト教宣教師によって禁止されていたフラを復活させたカラカウア王が「メリー・モナーク」(陽気な君主)と呼ばれたことに由来しています。
当初は、ただの発表会でしたが、1971年から審査員による点数を付ける競争形式となりました。
現在は、フラはもちろん、ハワイアンミュージックやパレードなども行われる大きなフェスティバルとなっています。
この大会はハワイでテレビ中継されるだけでなく、オンラインを通じて全世界に放映されるほどハワイファンやフラファンにとって重要なイベントとなりました。
この写真は、2017年に母が観に行った際に撮影した会場内の写真です。
数年前まで撮影は許可されていましたが、現在はパフォーマンス中を含めた会場内の撮影は禁止されています。
コンペティションは、ほとんど夕方から夜にかけて行われるため、写真を見るとピンクがかった綺麗なサンセットが見えます。
三夜にわたりコンペティション(競い合い)が行われ、初日は女性のソロのフラで、各ハーラウ(フラ教室)の代表として選ばれた女性がソロで踊ります。
写真は会場の入口の写真です。可愛いデザインのチケットを見るだけでワクワクします。
優勝者は「ミス・アロハ・フラ」と呼ばれ、エレガントで美しい踊りにうっとりしてしまいます。
二日目はグループによるカヒコ(古典フラ)のコンペが行われます。もちろんカネ(男性フラ)のステージも含まれます。
最終日はグループによるアウアナ(現代フラ)のコンペが行われます。
カヒコ、アウアナともに各グループの持ち時間は7分で、詠唱から入場、退場まで時間内で競技します。
アウアナの競技終了後、授賞式となります。
審査には時間がかかるため、その間は各ハラウ(教室)のクムフラ(フラの先生)が踊り、さらに会場が盛り上がっていきます。
今回は、フラ最大の祭典である「メリーモナークフェスティバル」について紹介しました。
もちろん日本からでもインターネットを通じて配信を見ることができます。2024年は、4月4日、5日、6日にコンペが開催される予定です。
フラ競技会の最高峰とも言われるメリーモナークフェスティバルをぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。
和田エマ
新潟県出身、小学1年生でフラを始め、中学校で陸上競技に励み、高校入学と共にフラを再開しました。
高校を卒業し、現在はカピオラニコミュニティカレッジでホスピタリティを専攻しています。旅行や観光業に興味があります。