私は小学生の時にフラと出会い、高校を卒業後、現在はオアフ島のカレッジに通っているエマです。
フラに関する情報をどんどんお伝えします。
前回は、フラ最大のイベントであるメリーモナークフェスティバルについて紹介しました。
フラを楽しむダンサーなら誰しもが夢見る場所であり、舞台には立てなくとも一度は観に行ってみたい歴史深いイベントです。
第8回目の今回は、フラで使われる曲やハワイと聞いてイメージするハワイアンソングについてご紹介します。
※第1回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/45480/
※第2回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/45906/
※第3回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/46298/
※第4回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/46633/
※第5回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/46736/
※第6回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/47188/
※第7回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/47714/
ハワイアンソングは、スローからミディアムテンポの楽曲で、おなじみウクレレやスティールギターを使用しており、「ポロン」とした優しい音色が特徴的です。
フラソングとしても有名な曲に多いのですが、それぞれのバース(導入部分)を2回ずつ歌います。
古代ハワイアンは文字を持たず、歌や踊りで過去の出来事や伝えたいことを伝承していたので、2回ずつ歌うことでしっかり伝えたのではといわれています。
ハワイには古来より、フラやチャントなどの伝統文化がありました。
その後、移民が持ち込んだギターやキリスト教文化の賛美歌が島に受け入れられ、その結果、古来の音楽と調和しながらハワイアンの基盤が形成されたといわれています。
現在のようなハワイアンソングの形ができあがったのは19世紀後半で、有名な「アロハ・オエ」はこの頃から人気を得るようになりました。
「アロハ・オエ(Aloha oe)」とはハワイ王国の第8代女王リリウオカラニによって作られた歌で、ハワイを代表する曲として世界中で広く親しまれている曲です。
この楽曲は、まだ若かったリリウオカラニ王女が、ある少女と軍人が別れる光景を目撃したことから着想を得て作られたと伝えられています。歌詞は出会いと別れの感情を表現しています。
もうひとつ有名な曲の一つとして、「パリーシェル(Pearly shells)」という曲があります。これはハワイアンポップスとして1960年代に広まった曲です。
この曲の英語の歌詞は、「きらめく真珠貝よりも君を愛してるよ」というメッセージを伝えており、これに合わせて、貝を拾い上げるポーズ、波の動き、そして愛を表現するポーズなどがフラの振り付けに取り入れられることが一般的です。
シンプルで分かりやすい振りなので、私もフラを始めてすぐに習ったのを今でも覚えています。
この曲は、フラを踊る際に使われるだけでなく、ウクレレの演奏にもよく使われる曲で、ハワイアンソングを楽しむ多くの人に親しまれています。
フラを踊る際に奏でられるハワイアンソングには、ハワイの土地や歴史を歌ったり、家族への深い愛や未来の世代への願いを歌に込めています。
これらの曲は作者の心情が反映され、その温かいメッセージは聴く者の心を穏やかにする効果があります。
今回はハワイアンソングについて紹介しました。
フラを踊る踊らないに関わらず、リラックスしたいときや休日の朝などにこのようなハワイアンソングを聴いて、癒されてみてはいかがでしょうか。
和田エマ
新潟県出身、小学1年生でフラを始め、中学校で陸上競技に励み、高校入学と共にフラを再開しました。
高校を卒業し、現在はカピオラニコミュニティカレッジでホスピタリティを専攻しています。旅行や観光業に興味があります。