私は小学生の時にフラと出会い、高校を卒業後、現在はオアフ島のカレッジに通っているエマです。
フラに関する情報をどんどんお伝えします。
前回は、フラガールはなぜ髪が長いのかについて紹介しました。
ハワイでは髪にエネルギーが宿っていると言われており、フラは元々神様への信仰を表現するために生まれた踊りなので、女性の特徴である長い髪を保つことが、神様への親愛の気持ちに繋がるとされています。
第12回目の今回は、ハワイならではの文化であるレイについて紹介します。
※第1回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/45480/
※第2回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/45906/
※第3回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/46298/
※第4回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/46633/
※第5回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/46736/
※第6回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/47188/
※第7回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/47714/
※第8回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/47889/
※第9回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/48228/
※第10回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/48623/
※第11回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/49211/
レイ(Lei)と言うと、ハワイでは首にかける花輪をイメージすると思います。
レイという言葉には、花輪のほかに「愛しい人」や「絆」という意味があります。
レイは、愛や尊敬の意味を込め祝福や感謝を表すとともに、魔除けやお供えの意味も持つ、ハワイには欠かせない文化です。
レイは、紀元前にポリネシア人によってハワイに渡って来ました。
当時は、社会的地位を表したり、神聖な場で用いられてました。
1800年代後半、大型客船に乗った多くの旅行者に向けて「いらっしゃい」の意味、ハワイ在住者には「おかえり」の意味が込められて、レイを贈る習慣が始まったと言われています。
1900年代初頭、ホノルル港の象徴であるアロハタワーに船が寄港する日は、旅行者やハワイに戻ってきた地元民を迎えたり、見送るために多くの人が集まっていました。
桟橋には、両手いっぱいにレイを持った売り子がたくさん並んでいたそうです。
写真は、ワイキキビーチの傍に建つデュークカハナモク像です。
彼の誕生日8月24日にはセレモニーが行われ、写真のようにレイがかけられます。
ハワイの歴史の中には、いくつか特定の草や花が特定の場面で使用されているレイもありますが、基本的にレイ作りに使われる草や花の使用に決まりはないとされています。
古代ハワイアンの時代、独特の良い香りが特徴的なつる性の低木であるマイレは、首長などが好んで身に付けたと言われています。
また、香り高いことで知られるピカケはジャスミンの一種で、花のつぼみを使ったレイは結婚式で新婦が付けることが多いです。
これは昨年、毎年5月初旬にカピオラニパークで行われるレイデー(Lei Day)に行った時の写真です。
数えきれないほどの種類のレイがあり、自分でレイを作れるワークショップもあって、ぜひ毎年行きたいと思うイベントでした。
ハワイでは結婚式以外にも、人生の節目のイベントである誕生日や卒業式にもレイを贈り合います。
卒業式は生花を初め、スクールカラーをイメージしたリボンレイやお菓子を繋いで作ったキャンディーレイがよく見受けられます。
また、首にかけるスタイルだけでなく、頭に花冠のように身に付けるレイポオ(Lei po’o)をつけている卒業生も多いです。
これは、友人とレイポオ作りに行き、自分で作ったものを身につけた写真です。
自分で花を組み合わせ、頭の形に合わせて花の配置を考えるのがとても楽しかったです。
和田エマ
新潟県出身、小学1年生でフラを始め、中学校で陸上競技に励み、高校入学と共にフラを再開しました。
高校を卒業し、現在はカピオラニコミュニティカレッジでホスピタリティを専攻しています。旅行や観光業に興味があります。