私は小学生の時にフラと出会い、高校を卒業後、現在はオアフ島のカレッジに通っているエマです。
フラに関する情報をどんどんお伝えします。
前回は、フラの祭典であるメリーモナークフェスティバルについてご紹介しました。
長い歴史を持つこのフェスティバルは、多くの人に愛され、フラだけでなくハワイの魅力も発信しています。
第7回目の今回は、フラの踊りの中でも特に、上半身や手の動きをご紹介します。
※第1回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/45480/
※第2回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/45906/
※第3回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/46298/
※第4回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/46633/
※第5回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/46736/
※第6回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/47188/
「フラは手話!」と言われるほど、フラでは手の動きはとても大切です。
フラでは「ハンドモーション」といわれ、自然の美しさや人の心を表す手の動きがあります。
その中でも「風」「雨」「花」などは手話と似た動きをします。
私の日本のフラの先生が先日ハワイへ来た時に、一緒にハンドモーションを表現してみました。
マカニ/風
風はハワイ語でマカニ(Makani)といい、風を表すハンドモーションは片手と両手の二種類あります。
片手の場合は、指先が頭の上に来るように肘を「く」の字に曲げます。
目線は曲げた手と反対の少し斜め上を見上げ、この時もう片方の手は腰に当てるか、地面と垂直に真っ直ぐ伸ばします。
両手で表す場合は、両手をゆるくあげ、頭の上でクロスして手を下ろします。
肘は少し緩めた状態で、頬をなでる風の心地よさをイメージしながら見ている人にもハワイの風を感じさせるように踊ります。
ウア/雨
雨はハワイ語でウア(Ua)といいます。
その中でも霧雨、天気雨、大粒の雨など細かく分けられており、雨を表す言葉は200種類もあるといわれています。
また、海に囲まれた小さな島であるハワイなので、水がなければ人間も動物も生きることはできません。
そのためハワイの人々は昔から、水を与えてくれる空の涙、雨によって生かされていると信じている人が多いそうです。
雨を表すハンドモーションは指先の動きが大切です。
両手を左斜め上に、手の平を外に向け指をそろえて上げ、人差し指と中指を、雨が降っているように、ぱらぱら小刻みに動かしながら、両手を左斜め下へ下ろします。
目線は指先に合わせ、雨は人々にとっての恵みであるということを理解して踊ります。
プア/花
最後は花です。
花はハワイ語でプア(Pua)といい、ハワイアンソングには花にまつわる歌や踊りはたくさんあります。
このプアには二つの意味があり、一つは誰もが想像する文字通りの花。もう一つは、愛する人という意味です。
花を表すハンドモーションは、とてもシンプルです。両手で指をつぼめて花のつぼみを表現します。
そして、そのまま斜め上まで花を上げていき、目線は花を追いかけて、上に行くときは顎を上げて顔ごと上を向くようにします。
その後、左手で右手の花を包むように胸元にもってくる動きもあります。
花のハンドモーションは優しい気持ちでそっと動き、優しい表情で指先を見ながら踊ります。
今回はフラの大切な動きであるハンドモーションについて紹介しました。
レッスンでは手の上げる高さや、指先がくっついているかなど、細かい所まで習います。
フラの一つひとつの動きには意味があり、その意味や歌に込められた想いを理解して表情でも表しながらフラを踊るのです。
次回はフラで使われる歌やハワイアンソングについて紹介します。
和田エマ
新潟県出身、小学1年生でフラを始め、中学校で陸上競技に励み、高校入学と共にフラを再開しました。
高校を卒業し、現在はカピオラニコミュニティカレッジでホスピタリティを専攻しています。旅行や観光業に興味があります。