私は小学生の時にフラと出会い、高校を卒業後、現在はオアフ島のカレッジに通っているエマです。
フラに関する情報をどんどんお伝えします。
前回はハワイアンソングやフラを踊る際に使われる楽器について紹介しました。
誰もが知っているウクレレだけでなく、ハワイにはさまざまな楽器があります。
第10回目の今回は、楽器を使うときやフラを踊るときに唱えられるチャント、オリについて紹介します。
※第1回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/45480/
※第2回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/45906/
※第3回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/46298/
※第4回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/46633/
※第5回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/46736/
※第6回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/47188/
※第7回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/47714/
※第8回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/47889/
※第9回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/48228/
辞書では、チャントとオリは詠唱という同じ意味を持ちます。
同じ意味ですが、英語でチャント(Chant)、ハワイ語でオリ(Oli)というため、フラダンサーはオリと言うことが多いです。
フラでは、先生が生徒へ向けてかける掛け声や自ら唱えながら踊る詠唱をチャントといい、踊りを伴わず、特にカヒコを踊る前に唱えるのがオリです。
オリはお祈りの一種であり、神に感謝し精神を統一することでもあります。
なぜ今もオリを唱えるかというと、日常のさまざまな雑念を捨て、精神をフラに集中するためです。
正式なフラのレッスンでは、まず教室に入る前に生徒が入室依頼のためのオリを唱えます。
その後に先生が入室許可のオリを唱え、入室することができます。
皆が教室に入ったら、全員で精神統一のオリと、発声、呼吸の練習をして、ようやくレッスンが始まります。
レッスン後も感謝のオリを全員で唱え、教室を出ます。
フラのレッスンだけでなく、ハワイアンの人々は神聖なパワースポットに入る前もオリを唱えます。
オリを唱えることによって敬意を払い、自分の名前、どこから来たか、何の目的できたかを伝え、その聖地に立ち入って良いかどうかの許可を求めることを示しています。
オリは、ハワイで言葉が無かった時代から今に受け継がれる伝統的なお祈りです。
ハワイでパワースポットへ出かける際は、ハワイの人々は神聖な場所や神への感謝を大切にしているということを覚えておくと良いでしょう。
和田エマ
新潟県出身、小学1年生でフラを始め、中学校で陸上競技に励み、高校入学と共にフラを再開しました。
高校を卒業し、現在はカピオラニコミュニティカレッジでホスピタリティを専攻しています。旅行や観光業に興味があります。