私は小学生の時にフラと出会い、高校を卒業後、現在はオアフ島のカレッジに通っているエマです。
フラに関する情報をどんどんお伝えします。
前回は、ハワイの伝統的なお祈りであるオリについて紹介しました。
オリは、フラを踊るために欠かせない儀式なのです。
第11回目の今回は、フラガールの髪の毛について紹介します。
※第1回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/45480/
※第2回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/45906/
※第3回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/46298/
※第4回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/46633/
※第5回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/46736/
※第6回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/47188/
※第7回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/47714/
※第8回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/47889/
※第9回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/48228/
※第10回:https://alohasmile-hawaii.com/hula-culture/48623/
なぜフラガールは髪が長いのか
女性のフラダンサーというと小麦色の肌に、黒色の長い髪の毛をイメージする人が多いでしょう。
なぜ、フラガールは髪が長いのでしょうか。
ハワイでは、すべてのものに精霊である「マナ」が宿ると言われています。
マナとは、ハワイ語で「超自然な力、魂、魂の力」などを表す言葉で、髪の毛にもそのエネルギーが宿り、教えも髪に宿っていくと考えられています。
フラは元々、自分たちの信仰を神様へ表現するために生まれた神聖な踊りなので、女性の特徴である長い髪を保つことが、神様への親愛の気持ちに繋がると言われています。
この写真は、中学時代のフラのイベントの写真です。
私は胸ぐらいまでの髪の長さでしたが、背中が隠れるぐらいの長さの子もいました。
自然体を大切に
フラダンサーは、髪の毛の色を染めたり、わざわざパーマをかけたりということもせず、自然体を大切にします。
ショーやステージの前日の夜には、三つ編みをたくさん作って寝る人も多いです。
髪の毛を少し乾かした状態のまま、かなりきつい三つ編みを10本前後作って、そのまま寝ます。
そうすると翌朝には、みなさんがイメージするようなフラガールのフワッとした髪の毛の完成です。
これは母の所属するワヒネの写真です。
イベントの前夜、母は細かい三つ編みをたくさん作って寝ていました。
髪の毛が長くないといけないのか?
フラを踊る際の髪型は、髪の毛を全て下ろしたり、ハーフアップにしたり、お団子にしたりと、曲の特徴や教室によって様々です。
ですが、だからといって髪の毛が長くないとフラを踊ってはいけない訳ではありません。
コンテストやコンペティションの場合は、見栄えや統一感を重視するため、ある程度の決まりがあるかもしれません。
しかし、多くのフラダンサーは、フラを踊ったことがある人もない人もみんなで楽しみましょうという気持ちを持っているため、フラをやってみたいと思っている人は、髪の長さや色を気にせずチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
今回は、フラガールの髪の毛について紹介しました。
ただステージ上の見た目のために髪を長くしているではなく、ハワイアンならではのエネルギーが髪にも宿っているという理由があるのです。
次回は、ハワイを代表する文化であるレイについて紹介します。
和田エマ
新潟県出身、小学1年生でフラを始め、中学校で陸上競技に励み、高校入学と共にフラを再開しました。
高校を卒業し、現在はカピオラニコミュニティカレッジでホスピタリティを専攻しています。旅行や観光業に興味があります。